味噌は体にいい食材だと言われながらも、非常に塩分の高い食材でもあります。
特に塩分の取り過ぎイコール成人病の発症と思い浮かべられがちな昨今、ここは注目すべき点だと言っても過言ではないでしょう。
実際、近頃は塩分控えめの味噌というのが多数市販されるようになりました。
勿論、どうしても塩分が気になるとおっしゃる方やドクターの指導を受けておられる方は、そうした減塩味噌をお使いになるといいでしょう。
極端な話、塩分を必死になって気にしながら味噌汁を作ったり食べたりする事はないという事ですね。
味噌は煮込んだ大豆に麹とたっぷりの塩を加えて熟成させた発酵食品ですから、塩分0という事は有り得ません。
ただ、その塩分量が味や香りを決めると言っても過言ではないものなんですね。
ですから、関西で好まれる甘めの西京味噌や関東で人気の江戸甘みそは、比較的塩分が少ないという特徴を持ち合わせています。
そして、塩分量が高いと、それだけ発酵に時間が掛かりますが、その長期にわたる熟成中にまろやかさを増し、塩慣れした良いみそが出来るとされています。
味噌の塩分は確かに数字だけをみればビックリ、思わず引いてしまわれる方も少なくないでしょう。
因みに、平均的な味噌の塩分量は12パーセントっと、ちょっとお高め。
甘めの西京みそや江戸甘みそでも、その塩分量は6パーセント前後です。
ですが、それは1パックあたりに含まれるトータルの塩分量であって、1キロの味噌を一度に全部使われる事なんてめったにないですよね。
むしろ、塩分の高い辛口のものだと、少しの量で十分味を調えられますが、甘めのものだと逆に一度に使う量が多くなり、結果的に大差がないという事も考えられるでしょう。
ですので、どうしても気になってしまう味噌の塩分ですが、まずは関連のブログやサイトで調べ、正しい知識と認識を持たれる事が大事なのではないでしょうか。